ソケットレンチ用ソケット
 
 
インパクト用ソケット
〔種類〕
◆インパクトレンチや電動工具などの動力工具用のソケットが
 インパクト用ソケットです。
 各種ボルト・ナットを締め付けたり、緩めたりするために使います。
 
〔特徴〕
◆手動に比べて、動力工具の方が大きな力が出ます。
 さらに、インパクトレンチは衝撃トルクを発生させますので、
 想像以上の大きなトルクが発生します。
 動力を直接受けるインパクト用ソケットの破損は大きな事故を
 招きかねないので、強靭性の優れたインパクト用ソケットをお使い下さい。
 したがって、一般的にインパクト用ソケットは
 手動用ソケットに比べると外径が肉厚になっています。
 また、インパクト用ソケットは高速に回転するため、メッキの剥がれなどを
 嫌いますので、黒色仕上げの燐酸被膜処理などを施します。
 
〔インパクトレンチとの嵌合〕
◆インパクト用ソケットはインパクトレンチのアンビル(差込角)に
 セットされ、ピンとOリングで固定されます。
 したがって、アンビルの仕様、二面幅寸法、対角寸法、
 凸出部の長さ、ピン穴の位置とピン穴の直径がソケットに適合するか、
 よく確かめてご使用下さい。
図
図
 
〔種類〕
ボルトの種類による分類
 六角ボルト・ナット用の普通のインパクト用ソケットと
 六角穴付きボルト用のインパクト用ヘキサゴンソケットがあります。
●差込角
 代表的なものは9.5、12.7、19.0、25.4ミリの4通りです。
 他に38.1ミリなどの大きなものがあります。
●サイズ
 ソケットのサイズはボルト径ではなく、六角二面幅寸法によって表現します。
●ロングタイプ
 普通のソケットの約2倍の長さのロングタイプも製作されています。
 ボルトの逃がし穴が付いているのでディープタイプとも言います。
●薄型
 特殊用途で外径を薄くしたソケットもあります。
 このソケットは肉薄のため、普通のタイプに比べると弱いため、
 過度の使用で破損することがあります。
 
アタッチメント類
使用する箇所により、アタッチメントが準備されています。
 
〔種類〕
●エクステンションパー
 深い箇所の作業など、ソケットを延長させたい時に使用します。
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●ジョイント
 直接作業ができない複雑な箇所に最適です。
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●アダプター
 差込角の異なるソケットとインパクトレンチを接続するアタッチメントです。
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警告
1.危険防止のため保護めがねや耳栓のご使用をお薦めします。
2.ソケットやアタッチメントはメーカー指定のOリングやピンにより、
確実に固定してお使い下さい。
3.ピンとOリングは消耗品です。
変形、摩耗、劣化などの異常が認められたら、早期に交換して下さい。
 *回転中にピンなどが飛散して危険です。
  飛散物から目を保護して下さい。
 
注意
1.注意事項(3ページ)をお読み下さい。
2.使用前および使用中に亀裂などの異常が認められたら
使用しないで下さい。
3.ボルト・ナットのサイズに合ったものを使用して下さい。
4.ソケットは完全にナットが隠れるまで差し込んで下さい。
5.インパクトレンチを回転させながらナットにあてがわないで下さい。
6.回転中のソケットやジョイント等のアタッチメントに
手を触れないで下さい。
図
7.ジョイントはエクステンションバーに比べると約1/2の強さです。
8.凸ドライブが小さく、凹ドライブが大きいアダプターは、
インパクトレンチをフルレンジで使用するとオーバートルクになり、
凸ドライブが破損する時があります。
レギュレーターを絞って使用して下さい。
9.アタッチメント類を2ケ以上連結すると危険です。
アダプターとエクステンションバーなどを2ケ以上連結しないで下さい。
10.錆びたボルトなどを外す時は、ソケットやアタッチメント類の
能力以上のトルクを必要とする場合があります。
簡単に外れない時は、作業を中止して下さい。