23.エアーリベッター
 
 
〔用途〕
◆ブラインドリベットを用いてリベット締めを行うエアー式の締結工具です。
ブラインドリベットについては、前項のハンドリベッターの項を参照下さい。
 
〔特徴〕
◆ハンドリベッター、電気リベッターと比べて作業性が一番長いので、リベットの大量打ちに適しています。
 
〔種類〕
◆大別しますと、標準形とバキューム式(吸引式)の2つになります。
 標準形は、切断されたリベットのシャフトが、作業場に散らぱりますが、バキューム式ではそのシャフトがタンク内に収納され、かしめる前にもリベットがノーズピースに確実に保持されますので、下に向けてもリベットは落ちません。
 切断可能サイズはリベッターのサイズによりさまざまですが、2.4、3.2、4.0、4.8、6.4の全てのブラインドリベットのリベット締めが可能です。
 
図
 
〔使い方〕
◆リベットのシャフトをノーズピースの穴に挿入し、母材にリベット本体を挿入します。(母材には、リベット径よりも0.1mm〜0.2mm大きい下穴を開けておきます。)(図1)
 
◆母材にリベットのフランジ部が密着した状態でリベッターのハンドレバーを引きます。
リベットサイズや母材の厚み等により、1回のハンドレバー操作でリベットが切断されないことがあります。この場合はもう一度ハンドレバーを引いて下さい。(図2)
 
◆リベットが切断されましたら、ハンドレバーを放し、切断されたリベットのシャフトを排出します。(バキユーム式ではタンク内に収納されます。)(図3・4)
図
 
〔使い方の注意〕
◆まず、コンプレッサーを用意し、エアーフィルターとエアーレギュレーターを取り付けて下さい。
 
◆エアーレギュレーターにより、使用空気圧を0.49〜0.59MPa(5〜6kgf/cm2)に設定して下さい。
 
◆必ず、使用ずるリベットと同サイズのノーズピースを使って下さい。
 ノーズピースの穴径は、ブラインドリベットのシャフト径よりも0.3〜0.5mm大きくなっています。
ブラインドリベットの種類により、1サイズ下のノーズピースにも、ブラインドリベットのシャフトが入る場合があります。(例えばリベットサイズが4.8であるのに、ノーズピースは4.0を使用)
 このように誤って使いますと、リベット切断後、シャフトが排出されないで、内部に詰まってしまう場合があります。
 
◆必ずシャフトの排出を確認してから次のリベット締めを行って下さい。
 
◆リベット切断後、シャフトが飛び散る場合がありますので、標準形では安全カバーを、バキューム式ではタンクを必ず取り付けて作業を行って下さい。
 
◆日常の手入れとして、ジョー部(リベットのシャフトをつかむ部分)の掃除と背部への注油が必要です。
 
図
 
警告
1. 作業時は保護めがねを着用して下さい。
切断されたリベットのシャフトが飛び出し、傷害を及ぼす恐れがあります。
2. 使用空気圧0.49〜0.59MPa(5〜6kgf/cm2)を守って下さい。
使用空気圧を超えて使用しますと、工具が破損する等の事故や怪我の恐れがあります。
 
注意
工具の手入れ、部品交換等の分解時には必ずエアーの供給を止めて下さい。